JOURNAL>> 手仕事の美しさ。

JOURNAL>> 手仕事の美しさ。

日本語の「Mingei(民藝)」が、世界でも通用する言葉だと知っていましたか? 海外のギャラリーやデザインシーンでも「Mingei」という言葉がそのまま使われ、ひとつの価値観として語られているのです。

民藝とは、思想家・美術評論家の柳宗悦(やなぎむねよし)が1920年代に提唱した思想です。特別な作家がつくる芸術ではなく、名もなき職人たちが日々の生活のために生み出した器、布、道具などに宿る素朴な美しさを讃えました。暮らしに寄り添う機能の中に自然と表現される、造形の美しさ、静けさ、慎ましさ。日本が古くから大切にしてきた美徳を感じさせます。

この民藝は、19世紀末のイギリスで起こったアーツ&クラフツ運動が背景にあります。工業化が進み、人の手仕事が急速に失われていく中で、生活の中にある誠実な美しさを取り戻そうとしたそのムーブメントは、後の日本にも影響を与え、民藝という思想を花開かせました。

ものが溢れる現代だからこそ、背景や誠実さ、丁寧な人間らしい暮らしに惹かれる、原点回帰のようなものなのかもしれません。職人の手によって生まれ、長く使うほど味わいが深まるモノ。派手さではなく、日常の中にそっと存在する静かな美しさ。そうした価値観が、再び世界で「Mingei」への関心を呼び起こしているのだと思います。

私たちも、その精神に深く惹かれています。素材選び、形になるまでの工程、機能的でありながら美しさも両立させるデザイン、手に取ってくれた人の生活にどう寄り添うか。そのすべてに意味があると信じながら、自然や手仕事への敬意、小さなことに宿る喜びを大切にしています。
水着を通して、日常が少しでも豊かになるように。そんな願いを込め、これからも丁寧なものづくりを続けていきたいと思っています。

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