From Plant to Pattern:「どこを切り取っても同じ」ではない柄の水着をつくる難しさ
2027年の新しい草木柄も、草木染めコレクティブのWUYさんが植物から煮出してつくったインクを、デザイナーのLAFさんが紙にドローイングをしてくれています。
偶然と必然が重なってできる、唯一無二の柄と色。
今回は、この柄をつくるうえで悩んだことについて、お話しします。
偶然を活かした柄ならではの難しさ
偶然を活かした柄は、実は水着をつくるうえで、難しい課題がたくさん。
そのひとつが、「個体差が出すぎないようにすること」です。
たとえば、前回の草木柄は、完全なマーブルカラーでした。
インクが全体に、同じテンションで行き渡っていたので、生地のどこを切り取っても、大きな個体差が出ることはありませんでした。
けれど今回は、「場所ごとに偶然と必然が活きた柄にしたい」というのが、私たちの理想に近いものでした。
ただ、生地を裁断し、水着になった時に個体差が出すぎるのは、やはり避けたいと思っていました。
「全体としては同じ世界観の柄でありながら、その中で一点一点が異なる」というのが目指すゴール。
柄にいろんな表情が出るという遊び心。
でも、まったく別のものになってしまうのは違う。
このふたつの間にある言葉にしづらい感覚を、WUYさんとLAFさんは汲み取って、うまく形にしてくれました。
きっと、とても大変な作業だったと思いますが、私たちとWUYさん、LAFさんの3チーム全員で、本当にいいものを作ることができていると感じています。
どこが欠けても、この柄にはなりません。そんな柄を、とても愛おしく感じています。
世界にひとつの一着を
一点ものの水着は、他でなかなか出会えないのではないでしょうか。
ひとつとして同じ柄が存在しないので、その個性も含めて、大切にしていただきたいなと思っています。
この水着を手に取ってくださる方には、あなたの一着にしかない”偶然と必然”を、ぜひ、楽しんでいただけたら嬉しいです。