JOURNAL>> 国産にこだわり辿り着いた、3世代続く老舗工場
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2018年に初めて「水着ブランドを作る」と決めたとき、情熱だけを胸に右も左もわからず、紹介していただいたOEM会社(仲介業者)に依頼をすることにしました。
当初から国産のクオリティの高い水着にはこだわり、あれやこれややりたいことを詰め込んで無理にお願いしたため、担当してくださっていた方々を困らせてしまったと思います。何度も何度も修正を重ね、皆さんの協力のおかげで理想のデザインに近いものが出来上がりました。数年間はそんな感じで生産を繰り返していたのですが、実はずっと心の奥で、自分たちの水着がどんな工場でどんな人たちに作られているのかを把握していないことことにモヤモヤしていました。ものづくりをしながら恥ずかしい話ですが、当時はまだいろんなことに頭がいっぱいで、自分たちのやり方を模索中でした。ブランドの運営で精一杯だった部分もあります。
浮かんできた、工場と直接やりとりをするという私たちにとって新しい選択肢。OEMさんとのお付き合いは心地良く、無知な私たちを守ってくれているようで、抜け出すにはかなりの勇気がいりました。でも、このままでは変わらない。一歩踏み出すことを決意します。
「生産工程を透明化する」
そう覚悟して、工場探しを一からからスタート。
これまで細かい部分はOEMの担当者に任せてしまっていたため、工程はざっくり知っているのみ、どこの誰に連絡すればいいかもわからないような状態でした。
リサーチを重ね、辿り着いたとある老舗工場。戦後間もない時から女性の肌着やスポーツウエアを製作し、ストレッチ素材に特化した水着づくりのプロでした。丁寧な縫製と歴史ある技術の継承を大切にしながら革新的なアイディアも具現化するのが彼らの強み。ものづくりに真摯に取り組んでおられる3代目となる社長が、私たちの想いと学びのプロセスを理解してくださり、無事契約が決まりました。
今はその工場と二人三脚で、”着たらわかる” ”どこにも劣らない”最高品質のスイムウエアをつくることができています。これまでも品質にはこだわってきましたが、プロセスの一本化、透明化することでより質の良いアイテムづくりができるようになったと思うのです。
「他国産でも日本でオペレーションしていれば高品質」「ぐっとコストを抑えられる」と何度も言われてきました。しかし私たちは”国産水着”にこだわり続けました。品質の担保だけではなく、日本人であることの誇り、日本の技術の高さ、細部に気を配る丁寧さを大切にしていたいという想いから。大袈裟かもしれませんが、国内で仕事を回すことで日本全体が豊かになってほしいという気持ちも。
eit swimブランドを続けていく限りずっと成長過程だと思います。それでも、少しずつでも、自分たちの目指す方向にシフトできてきている感覚。そんな私たちを、今後も温かく見守っていただけたらとっても嬉しいです。
つくる人も買う人も心地良いスイムウエアへ。