水着の安全性とは? 水中で安心して着るための3つのポイント
「街でも着られる水着」
eit swimがスタートした2018年から、海と街を行き来する自分たちのライフスタイルを体現するブランドとして展開してきました。
水着をもっと自由に、日常の延長で楽しんでほしい。そんな想いから、洋服のようなシルエットや、水辺だけにとどまらないデザインを提案してきました。
ただ、デザインの自由度が高くなるほど、私たちがより慎重に考えなければならないことがあります。
それは、水の中で安全に機能するかどうかということです。
見た目の美しさや、街での着やすさだけではなく、水に入ったときにどうなるのか。そこまで考えて初めて、「水着」として信頼できるものになると私たちは考えています。
見た目が洋服に近づくほど、水中での機能性が大切に
水着のシーン全体を見ても、デザインは毎年少しずつ洋服に近づいています。eit swimでも、身体を締めつけすぎないデザインや、街でも自然に着られるシルエットにこだわってきました。
ただ、水着は本来、水の中で着ることを前提につくられたものです。
見た目が洋服に近づけば近づくほど、「水の中ではどうなるのか」という視点を置き去りにしてはいけない。これは、ブランドを続ける中で私たちが何度も考えてきたことです。
たとえば、胸元や脇まわりにゆとりのあるデザイン。陸上では、リラックス感のあるシルエットとして魅力的に見えるかもしれません。
でも、そのまま水に入ると、生地と身体の間に水が入り込みます。水が抜けにくい構造であれば、生地が水を含んで重くなり、水中での動きやフィット感に影響することもあります。
つまり、陸上での着心地と、水中での着心地は同じではありません。
だからこそ私たちは、水着をデザインするとき、鏡の前でどう見えるかだけではなく、「実際に水に入ったらどうなるか」を考えるようにしています。
水着の安全性を考える上で重要な3つのこと
私たちは、水着を購入してくださった方が、その後どんな場所で、どんな着方をされるのかをすべて把握することはできません。
海で泳ぐ方もいれば、プールで過ごす方もいる。水着としてだけではなく、水着素材のアイテムとして日常的に着てくださる方もいるかもしれません。
だからこそ、「水の中でも着て大丈夫です」とお伝えする以上、その言葉には責任があると考えています。
eit swimが水着をつくるときに大切にしているのは、主にこの3つです。
1. 水中でずれにくいフィット感
水着にとって、フィット感は単なる「着心地」の問題ではありません。
水の中で身体を動かしたときに、水着がずれたり、ヨレたり、必要以上に動いたりしないこと。そのためには、身体にきちんとフィットしていることが基本になります。
特に水着は、水に入ることで生地が伸びたりフィット感が変わります。
だからこそ、陸上で「ちょうどいい」と感じるだけではなく、水中で身体を動かしたときにどうなるかまで考えて設計することが大切です。
2. 水が入ったとき、きちんと抜けること
どれだけ身体にフィットした水着でも、水の侵入を完全に防ぐことはできません。
だから「水を入れない」だけではなく、もし水が入り込んだら、その水がどう抜けていくのかというところまで考えます。
デザインのわずかな違いによって、水の入り方や抜け方は変わります。見た目にはほとんど分からないような部分でも、水の中では大きな違いになることがあります。
水着として美しく見えることと、水中で適切に機能すること。その両方を成立させることが、水着ブランドの使命だと思っています。
3. 正しいサイズを選べるようにすること
水着の安全性は、デザインだけで決まるものではありません。サイズ選びも水中でのフィット感を左右する大切な要素です。
水着は、乾いた状態と水に入った状態でフィット感が変わります。
そのためeit swimでは、サイズで迷われている方には、普段の洋服よりも「少し小さめ」をおすすめすることがあります。
ただ小さいサイズを選べばいいということではなく、身体に無理なくフィットし、水の中で動いたときにもずれにくいサイズを選ぶことが大切です。水着のサイズ選びについては、こちらの記事でも詳しく紹介しています。
経験の積み重ねが、今の基準をつくっている
こうした基準は、最初からすべて分かっていたわけではありません。これまで私たちは、海外からさまざまな水着を実際に取り寄せ、自分たちの身体で着て、水の中で試してきました。
海に入って泳いでみる。
動いてみる。
水を含んだ状態で、どこがどう変わるのかを確かめる。
そうした一着一着の経験を重ねる中で、「ここがこうなっていると、水の中ではこうなる」ということが、少しずつ分かるようになっていきました。
たくさんの失敗や気づきがあったからこそ、今のeit swimの基準があります。そして、その基準は完成したものではありません。これからも私たち自身が水に入り続ける限り、経験を重ねながらアップデートされていかなければなりません。
「街でも着られる水着」だからこそ
私たちが「街でも着られる水着」をつくるのは、水着をもっと自由に楽しんでほしいから。海やプールに行く日だけではなく、そのまま街を歩いたり、旅先で着たり。水着と洋服の境界をもっと自由に行き来できるようなものをつくりたい。
でも、それは「水着としての機能を妥協する」ということではありません。むしろ、デザインの自由度が高くなるほど、水の中でどう機能するのかを考えることが重要になる。
私たちはそう考えています。
水の中でも「大丈夫」と言い続けるために
水着が、より身近で自由な存在になっていく。それは、私たちにとってとても嬉しいことです。
だからこそ、その自由さを楽しんでもらいながらも、「水の中でも大丈夫です」と言えるだけの基準を、これからも大切にしていきたい。
デザインの自由度が広がるほど、水の中での安全性について考えることも、私たちの責任。
それが、eit swimのものづくりの根っこにある考えです。