包み紙の、ものがたり。 1300年の伝統を受け継ぐ阿波和紙。
eit swimから水着をお届けする際には、丁寧に、一枚の和紙でお包みしています。
この和紙は、徳島県のアワガミファクトリーで作られている「麻落水紙(あさらくすいし)」。商品を守るための包装材としてだけではなく、できればその先も暮らしの中で使い続けてもらえたら。そんな想いで選んでいます。
花を包むために生まれた和紙
実は麻落水紙は、約40年前、お花などを包むラッピング用として生まれました。
まだフィルムや不織布が一般的ではなかった時代。花をより美しく包むために、特徴のある和紙を作れないかという発想から開発されたそうです。
使われている繊維は、一般的な和紙によく使われる楮(こうぞ)ではなく、船のロープなどにも使われるほど丈夫な、芭蕉に近い麻の繊維。そのため、軽やかな見た目とは裏腹に、しっかりとした強さを持っています。
包み紙として安心して使えるのも、この素材ならではの魅力です。
雨のような落水模様
麻落水紙の一番の特徴は、「落水(らくすい)」という技法。漉いた和紙に雨のように水滴を落とし、その跡を模様として残していきます。
一見ランダムに見えるこの柄も、実は職人の手によって一つひとつ水の落ち方を調整しながら生まれています。
自然の恵みと、人の手仕事。
その両方が重なって生まれる柔らかな表情、光にかざすと透ける太陽との相性、そして「水」という共通点にも惹かれ、この和紙を選びました。
包み紙の、その先へ
私たちは、この美しい和紙を、一度きりで終わるものにはしたくありません。
大切な誰かへの贈り物や、一輪の花を包んだり、小さなアートピースとしても。丈夫だからこそ、いろいろな使い方を楽しんでいただけます。
商品を受け取ったあとも、この一枚が誰かの日常に寄り添ってくれたら、とても嬉しく思います。
今回、この麻落水紙を作り続ける「アワガミファクトリー」の代表である中島茂之さんに、1300年以上続く阿波和紙の文化、そして今も受け継がれる手仕事やものづくりついてお話を伺いました。
インタビューは、次回の記事でご紹介します。