藍に染まった、サンディエゴの週末

藍に染まった、サンディエゴの週末

2026年8月22-23日、サンディエゴ・オーシャンサイド にて「藍(ai) — Natural Intelligence」を開催しました。今回のエキシビジョンは、日本伝統の「藍」をテーマに、アート/スイム/クラフトという3つの軸で構成。

アートを手がけてくれたのは、フランス・ビアリッツ出身のアーティスト、Pandora Decoster(パンドラ・デコスター)。実はパンドラとの出会いは何年も前にさかのぼります。サーフィンやビーチをテーマにしたアートは数あれど、彼女の描く滑らかで優しいタッチはそのどれとも似つかず、それ以来ずっと心のどこかで気になる存在でした。それから何年か越しに、カリフォルニアで開かれた個展に足を運び、そこでようやく直接会うことができ、そこから今回の話が始まりました。

このエキシビジョンのため、日本から持ち帰った藍の顔料を、彼女に自由に使ってもらいました。普段はオイルペインティングを得意とする彼女にとって、水彩を使うのは慣れないこと。氷の上に顔料をのせて溶かしてみたり、いろいろな手法を試しながら、藍と向き合ってくれました。最終的にキャンバスに描くという方法に落ち着きましたが、そのプロセス自体を新鮮に楽しんでくれていたのが印象的でした。

そのアートと並べて展示したのは、eit swimの水着。日本伝統の藍の葉を煮出してインクをつくり、そこからデザインを起こしたコレクションです。独特のゆらぎ色が、パンドラのアートと重なり、水や海を想起させる美しい展示となりました。

クラフトのコーナーでは、事前に藍で染めたアワガミファクトリーの阿波和紙や布を用意して、それぞれ自由にオリジナルのアートピースをつくってもらう空間に。藍染めの和紙の質感に触れ、濃淡の美しさに視覚でも触れ、子供から大人まで思い思いにクリエイティブな時間を満喫していたようです。

空気のように軽やかな淡色、爽快な水色、海を思わせる深い群青、青みを帯びた黒まで、この2日間は会場全体が藍色のグラデーションに包まれていました。

会場では、こんな出来事もありました。ふらりと入ってきた”オーラが見える”という女性が、「インディゴの色がどこかから見えて、誘われるようにここに来た」と話してくれたのです。

心を落ち着かせてくれる藍色。今回のイベントが、日本の「藍」という自然から生まれた色に、少しでも触れてもらうきっかけになっていればと願います。
足を運んでくださった方、一緒に時間を過ごしてくださった方々、本当にありがとうございました。

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